見えない貧困について考える
どーも、仙人です。
みなさんは「見えない貧困」というワードをご存じでしょうか?
開発後進国のような、明日食べるものがない、とか家がないといった「見える貧困」つまり絶対的貧困とは違い、
日本のようないわゆる先進国に蔓延している相対的貧困のことです。
一般的に家庭の収入が国民の年収の中央値の半分以下である家庭のことを指します。
そして驚くべき事実として、
6人に1人が相対的貧困である
というデータがあります。
「そんなん嘘やろー。」
とか思う人もいるかもしれません。また、
「自分の周りにはそんな人はいなかった。」
という人もいるでしょう。
しかし、これは紛れもない事実なんです。
また、こんな風に周りに認知されることがないため「見えない貧困」と呼ばれています。
なぜ先進国である日本がこういった事態に陥っているのでしょう?
答えは、
非正規雇用の増加
です。
非正規雇用とは、有期雇用、つまり一年間の採用など期限の決まっている雇用で、いつ仕事がなくなるかわからない雇用形態のことです。
また、正社員と違い、保険や社宅の利用などの付加給付がなく、本来あるべき会社のセーフティネットからこぼれてしまいます。
それにより、貧困状態に陥っても自分ではどうすることも出来ず、負のスパイラルが起きてしまうのです。
またこの「見えない貧困」の問題は子供の発達にも影響を及ぼします。
大阪府内のある小学校では、家でご飯を食べることが出来ず、一日のエネルギーを給食だけでまかなっている子供が何人もいます。
またこういった子供達は食べ物やおもちゃといった、物的資源の欠如だけでなく、
バイトや家事などで友達と遊べないことによる「つながりの欠如」や
本を買ってもらえなかったり、家族旅行がいけなかったりすることによる「教育・経験の欠如」にもさらされています。
こういった何かを奪われている子供達の半数以上は
「頑張りが報われるとは思わない」
「自分を価値のある人間だと思わない」
とアンケートで答えています。
「見えない貧困」は子供の心にも影響を及ぼしているのです。
これからの日本はどうなっていくのでしょうか?